1. 阿波國東中富にある犬伏元貞薬房(いぬぶしもとさだ)が、製造・販売していた敬震丹と活壽丸の引札です。

　引札 は、江戸、明治、大正時代にかけて、商店、問屋、仲買、製造販売元などの宣伝のために作られた広告チラシです。

　多くの引札は人の興味を引きつけるため、略暦(今のカレンダー)や幸運をもたらす縁起物たとえば恵比寿様、大黒様、福助に松竹梅や鯛などが描かれた物が刷られていました。

　出品した引札のデザインは、派手さをおさえ薬の製法や効き目などを多くの人に知って頂く内容の広告になっています。

　犬伏元貞薬房は、代々薬剤師一族が経営してきた歴史ある薬局です。
明治時代に祖父が開業したこの薬局は、現在では東京都港区芝浦にある本店をはじめ都内に数店舗があります。

　経年劣化による汚れ、シミ、ムシ穴などがあり、修復と補強のため引札の裏面に紙と図書館などでよく使われているScotchのメンディングテープが見られます。(画像4)
大きさ
縦35cm×横37cm

2.未使用の大小薬袋5枚
　大きい袋は、奈良県 高松国民商会薬房の薬袋で陸海軍御用薬にもなっていました。

　国が統制する医薬品のうち、陸海軍が使用する品目を定め、これを陸海軍御用薬として生産・供給する体制が構築されました。
　陸海軍御用薬は、治療効果や保存性能が高く、規格化されていたこともあって、その後も多くの人々に用いられました。

　袋の上部角に、壁などに引っ掛けられるように紙製の紐が付いています。
　何故か、デパートの高島屋のロゴマークによく似たマルに高の字が薬袋に印刷されています。
　小さい方の薬袋も全て未使用で綺麗な状態です。

袋の大きさ
大袋　縦30.5cm×横26cm
小袋　縦17cm×横12.5cm

商品の発送
引札に折目が付かないよう丸めて筒に入れ、レターパックプラスで発送いたします。

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