英国 プランタジネット朝の3代目国王ジョン (在位1199年-1216年)のペニー銀貨です。肖像面デザイン状態良好です。コイン上では細長い顔立ちに、大きな2つの髪のカール、頬から顎にかけての髭が特徴です。ショートクロスペニー クラス5 のいずれか発行数的には在位の長かったヘンリー3世のペニーが多く、ジョン王の方が希少です。また時代の新しいロングクロスの現存数に比べ、ショートクロスペニー自体も数が少ないです(国庫に回収された古い貨幣は鋳潰されて新しい王の貨幣として発行された)。ジョン王はヘンリー2世の末子で、兄である獅子心王(Lion Heart)リチャード1世が第三回十字軍を始め国外での戦争に終始するなか、フランス王にそそのかされて王位を狙っていましたが、兄の戦死をきっかけに即位しました。当初、父から領地を与えられなかったこと、また即以後の戦争でフランスにことごとく負けて国外領地を失ったことからジョン欠地王もしくはジョン失地王(Lackland)と呼ばれました。