35mmフイルムで正方形写真が撮れる数少ない機種の一つZEISS IKON TANAXです。古い機種でクラシックカメラの部類に入るものかと思います。のちに名称が変更され、TANOXとなりますが、その前の機種です（ファインダーが跳ね上げ式である以外はほとんど同じです）。状態は写真にある通りですが以下をお読みください。・まねき猫と呼ばれるレバーの動作（フイルムの巻き上げとシャッターチャージ）の動作は良好です。ただし、この機種はフイルムを装着するとレバーがやや重くなります。使用の際は、あまり力をいれず慎重に操作してください。・レンズには経年なりの汚れがあります。・フイルムカウンターがときどき動きが悪くなります。・貼り革は劣化しています。とくに向かって前面左側・ファイダーは手動で跳ね上げますが、やや硬いです。単なる覗き窓ですので、視認性にはとくに問題ありません。。裏蓋がやや硬いです。・スプールは純正ではなく自作のものです。スリットの位置が中央なので、フイルムのベロをそれにあわせて切っていただくか、私はセロテープで貼り付けて使っていました（そのほうが簡単）。軸を安定させるために、プラスチックの軸受を装着してあります（ボタン電池のパッケージを流用して、中央に穴をあけただけもので、簡単に作成できます）。・シャッター速度の正確性はわかりませんが、バルブは機能しますし、速度も変化しています。ただし、1/1がやや長い感じがします。他は概ね良好です。最後の2枚はこのカメラで撮影したものです。室内と野外一枚ずつ掲載しておきました。室内は1/50でf5.6、屋外は1/100でf11での撮影で、フイルムはAGFA APX 100です（自家現像）。現在では珍品となった機種で、コレクション的な意味が強いものと思われます。状態については上記の通りで、これらをご理解いただける方にご検討いただければと思います。いろいろ難がありますが、実写可能なものとお考えください。